人間の体液の構造は、「海水」にきわめて近い性質をしています。
その海水に似た体液は、個々の細胞が住みやすいように、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、塩素といった成分を常に一定のバランスに保つように、微妙な調整を行っています。
この調整機能をホメオスターシス(恒常性維持機能)と言います。
体重の60%を占める水のうち45%までが、細胞内に封じ込められた水で、残り15%が、血液、リンパ液など、細胞の外にある水です。
この細胞内液、細胞外液をあわせたものを体液と呼び、この体液が生命の維持、活動に重要な役割を果たしています。
成人での血液の総量は5リットル、血液以外の体液の総量は1〜2リットルです。
体液には電解質と非電解質があり、電解質にはナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどの陽イオンと塩素、亜硫酸のような陰イオンといった成分があり、非電解質には燐脂質、コレステロール、中性脂肪、ブドウ糖、尿素、乳酸などの成分があります。
電解質は体液の化学的な骨組となるものであり、非電解質の方は、運搬や排泄に利用される物質だと言えます。
こうした体液の物質の濃度の違いにより、ホメオスターシス(恒常性維持機能)が働いて、必要な成分を吸収し、不要なものを排泄して生命活動をいとなんでいるのです。
【参考文献】
「からだによい水地球によい水」:TOTO出版
日比谷国際クリニック院長鴨下一郎著
「暮しの中の水百科」:にっかん書房 江川隆進
「すぐに役立つ水の生活学」:けやき出版 松下和弘
「おいしい水健康法」:PHP研究所 高橋由美子
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